
現地では、津波被害を受けた地域に入った瞬間、それまでの何事もなかったかのような景色が一変しました。テレビの映像で見る悲劇の世界が自分の目の前の現実であることを暫くは受け入れられず茫然自失となり、その一方でテレビでは伝わらないヘドロのような若干癖のある臭いを感じて、大変な災害の現場にいることに改めて気づかされました。
相談会での状況は守秘義務がありますので一切ここには書きませんが、多くの皆さんが何らかの相談ニーズをかかえながら、それを誰に相談していいのかもわからない現実があることを再認識させられました。今後自分に何ができるのかは分かりませんが、自分に可能なこと、自分にしかできないことがきっとあるはずなので、引き続きこの問題には積極的に向き合っていきたいと思います。
ところで、この相談会の最中、東京は桜が満開となり、いや既にその盛りを過ぎてしまった感もあります。花好きの私は出遅れたなとの思いですが、今年は震災のせいもあってか、あまり桜を楽しもうという気持ちになれなかったのも事実です。被災地にももう暫くしたらきれいな花が咲くのでしょう。多くの皆さんが花に救われることを期待しています。
そんな気持ちを込めて、二首詠みました。
黙祷を捧げをらむか薄紅の花をつぼみの内に潜めて
晴れぬのは己が心と気づきたり春陽(はるひ)差し込む花の盛りに
弁護士 田島正広
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